きっともう君には会えない
これは余談だが、私と光輝は出席番号が21番と22番

というお隣の番号なので体育祭など特別な時に



番号順に座るためよく隣になる。




ちなみに葉津乃は“夏川”で15番なため少し遠い。






「きゃーー!!!!!」  「かっこいいー!!」



「こっち見てーーーー!!!!!!!」




「ーーっ!?」






急に起こった女子達の黄色い悲鳴が私の耳に刺さった。



見上げてみると、そこにはスタイルの良く

顔が整っている人が走っている。





「……光輝。」





光輝は見事に先頭を走り、一位を獲得した。


あ、そうだ。水筒を渡さなきゃ。



そう思い私は小走りで光輝の元へ行った。





「……こ、光輝!!」



「光輝く〜ん!!はいっ。差し入れだよぉ!!」





         刹那  私は足を止めた。





……そうだ光輝には桃花ちゃんがいたんだった。



私なんかが渡せる立場じゃない



葉津乃にも水筒を届けるため私はその場を後にした。
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