きっともう君には会えない



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奏夢 桃花


私が中学一年生の頃、とっても仲良しだった子

何をしてても一緒だった大親友。



その頃の冬、桃花ちゃんに大事な話がある

と言われ放課後、桃花ちゃん家に訪れると



こう、告げられた。






「私、光輝君のこと好きなの。
だから協力して欲しいんだ!!」






実は私もなんだ。

って言えたらどんなに楽だっただろう。


でも叶うはずなんてない




だって桃花は顔も可愛い。


スタイルだっていいし


心は澄んだ湖のように綺麗で広い。






到底、越えられることの無い分厚い壁があった。






正直そんな理由で?

と、今では笑えてくる話だ。


でも、もう今では遅い。だって……





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