きっともう君には会えない
「天野!!!!」


「……っ!」


「どうした?なんか悩んでんのか?」





光輝だ。


どうしてかな、なんで私に優しくするの?




今すぐにでも溢れ出そうな涙を堪え前を向く。

そして声が震えないようにお腹に力を入れた。






「…ちょっと、困っててさ。見てくれない?」





それでも、その声は微かに震えてしまった


気づかれて無いといいな。




「どれどれ……」




光輝の声が聞こえなくなった。

…な、なんか気まずい気がする!!!




「……あ、あの、」



「天野が!」



「……?」




誤魔化そうと口を開いたものの結局光輝に遮られた。
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