きっともう君には会えない
「あれ?桃花?どうしたの。こんな所に」
「あっ、光輝君。私、光輝君に会いに来て!」
2人が楽しそうに笑っている。
私と光輝の距離が遠く離れて行きそうで思わず
手を伸ばした。
「……こう、き」
気づけば、そう呟いていた。
「……?」
「あ、いや……またね。」
……目の前で見せつけないでよ。
私がここで後ろを向こうとした時
「幼なじみだからって光輝にベタベタすんなよ。」
低い、怒りを感じる声にまたかと心の中で
ため息を着く。
「お前もわかってんだろ?光輝が好きなのは
桃花だ。困らしてんじゃねえよ。」
この人は光輝の友達。白虎 雷。
なぜか私を嫌っている。まあ、知ってるけど。