きっともう君には会えない

「……冷た。」



私は土砂降りの雨の中

公園のブランコに座った。



たくさんの感情が絡み合って私を縛って動けない



私はため息をついて

近くにある水溜まりを見つめていた。その時



「……お前、何してんの?」



誰かの声が聞こえた

刹那、雨の音が少し遠くなったようにこもり始めた。


私は驚いて顔を上げると

そこには……アイツの顔があった。



「……雷か。なんか用?」


「お前、なんか前会った時よりも冷たくね?」


「…さぁ。どうでしょうか」
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