君の生き血を僕に吸わせて?

体の力が抜けていって、
その場に立っていられなくなる。

これ……殺されるのかな、
と心配になってきた頃。

「ぷはぁ〜っ…!やっぱ君の生き血、うまいね」

首筋から彼の口が離れて陽気な声が耳に届く。

解き放たれたようにヘナヘナと
座り込んでしまいそうになったが
腰に回らされた彼の手で強く支えられ、
かろうじて立っていられた。

「ちょっ……、なに、いきなり…」

すぐに彼と距離をとって
睨むような眼差しを向けた。

首筋に手をやると濡れていた。
なんだか気持ちの悪い感覚に
私は苦い顔をして慌てて拭く。
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