君の生き血を僕に吸わせて?
なんであんたがここにいんのよ!
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
「別れよう」
放課後。オレンジ色の光が差し込み始めた
北校舎の渡り廊下で突然言われた。
「え…なんで?」
理由が何も思い当たらなかった。
私達が別れる理由なんて。
喧嘩もないし。
付き合った記念日も毎月どこかへ遊びに行って
世間一般的に見たらどう考えても、
上手くいってるカップルの部類に
入るものだと思っていた。
なのになんで…。