君の生き血を僕に吸わせて?
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙

放課後。

「こーまち!今から駅前遊び行こーよー!」

きっと私が振られて、
落ち込んでいるのを気遣って
誘ってくれたんだと思う。

同じクラスの友達が
私を元気づけようとしてくれていた。

「あ〜…ごめん、
今日はちょっと…予定があって」

「そっか…じゃあまた明日!」

「うん!ごめんね…」

本当は予定なんて、ない。

だけどとても、
遊びに行くような気分にはなれなくて
断ってしまった。

初めて経験する失恋の傷は
なかなか、癒えそうになかった。


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