君の生き血を僕に吸わせて?
「小町ー?誰かいるのー?」
部屋の外からお母さんが
近付いてくる足音が聞こえてきた。
まずい…!!
男を家に連れ込んでいるなんて事がバレたら
大変な事に…っ。
っていうか!私別に連れ込んでないし!
こいつが勝手に…!って!
今はそんな事どうでもいいや!どうしよう…!
ピンチすぎる!
テンパりすぎて咄嗟に彼がいるベッドに
また潜り込み、
掛け布団を頭まで隠れるように
すっぽりと掛けた。
光が閉ざされた真っ暗な
布団の中で彼と肩が触れる。