君の生き血を僕に吸わせて?

バレませんように!バレませんように!

願うように丸まったが、
これ…私は隠れる必要なかったのでは?と
途中で気づく。その時だった。

カプッ…

息苦しい布団の中で彼が後ろから突然
私の耳を甘噛みをしてきた。

「ひゃぁ…」

つい声が漏れて口を抑える。

やばい…っ、すぐそこにお母さんがいるのに!

ガチャ…

部屋のドアが開く音が聞こえてきた。
お母さんが部屋に入ってきたみたいだった。

私の耳はまだ彼が甘噛みしているままだったがとにかく息を潜めた。

「小町ー?あれ?おかしいわね。
まだ寝てるじゃない」
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