君の生き血を僕に吸わせて?
カーテンの隙間から差し込む朝日に照らされた彼の顔面が私の首筋に近づこうとしていた。
「え、ちょっ……、あっ…」
昨日と同じ。
また首筋の皮が引っ張られるような感覚が
走った。力が抜けていく。
そのまま、身動きひとつまともに取れず、
しばらくジッとしていると
彼が首筋から口を離した。
そして今度は私の唇に触れ、キスを落とした。
触れるだけの優しい感じのキスだ。
朝から唐突に落とされたキスに
私が硬直していると
彼が「うーん」と手を大きく広げ、伸びをした。