君の生き血を僕に吸わせて?
瑠衣は私の耳元に口を近付けた。
軽い吐息が耳たぶにあたる。
朝、甘噛みされた事を思い出して
無意識に身構えてしまう。
けれど甘噛みはされず、
ただ囁かれただけだった。
「キスのし、か、た」
「いい!もう、そうやって…
からかっ…、んっ…」
次の瞬間、首を優しく傾けた瑠衣が
私の唇にキスをした。
「ちょっ…、ここ学校…っ」
流石に学校だったので瑠衣の肩を押して
すぐに1歩後ずさる。
しかし……時すでに遅し。
「きゃー!今四条くんキスした!キスしたよ!」