君の生き血を僕に吸わせて?
私は首を傾げる。
「なんかベッドがゴツゴツするような……」
おもむろに掛け布団に手を伸ばし、捲った。
「おかえり」
「あぁ、ただいま」
「……」
「きゃ──────────っ!!!!!」
ベッドから転がり落ちた私は腰を強打。
スリスリと擦りながら
掛け布団を思いっきり捲った。
「なんであんたがここにいんのよ!」
ベッドの中にはなぜか瑠衣がいた。
「なんで、って……別にいいじゃん?」
「ふぁーあ」と呑気に
あくびをした彼は目の縁に涙を浮かべた。
「良くない!てか!今朝といい!今といい!
一体どうやって家の中に忍び込んだの!?
普通に犯罪だからね!?不法侵入……!」