君の生き血を僕に吸わせて?

「キスなんか実践するしかないんだから。
僕で練習しときなよ。今フリーなら、
誰にも気兼ねする必要もない訳だし?」

「……」

「ほら」

「……」

瑠衣がベッドの上であぐらをかいた。
目をつぶって、少し上を向いて、
まるでキスを……
待っているような体制をする。

「……1回、やったら出てくんでしょうね?」

「もちろん」

「……」

考えた末。 ……した。

「……っ、んっ…」
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