君の生き血を僕に吸わせて?


「今、私の血……吸ったんでしょ」

「そうだよ」

即答だ。

これで計3回。ずっと、吸われてきたけど、
吸われている間は変に抵抗出来ない。

まるで……
催眠術にでもかかったみたいになる。

痕も残るし、やめて欲しい、と、思う手前、
何かのウイルスにでも
感染してしまったかのように、
吸われる事を求めてしまっている自分も、
かすかにいた。

「……ヴァンパイア、ってなに、
そんなの、実際にいる訳ない……。
一体……なんなの…」
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