君の生き血を僕に吸わせて?

「もしかして、吸う事で失恋の傷……
癒そうと、してくれてたり……する?」

「……」

おそるおそる尋ねてみる。
だって……、振られてから
私ずっと落ち込んでた。

だけど今は……
そこまで落ち込んで……ない。

そんな気がした。
ただ瑠衣に構ってるおかげで
忘れられているだけかもしれないけど。

「それは…内緒」

人差し指を立てた瑠衣は再び
我が物顔でゴロンとベッドに横になった。
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