君の生き血を僕に吸わせて?



「そっちだって!」

今まで黙って聞いてたけど
流石にこれには声が出た。

壮馬にだけは言われたくない。

「あ、彼氏さんー、こいつとキス、した?
マジヘタっしょ?」

壮馬がおもしろがるように、
瑠衣に話しかけた。

あぁ…。
私なんでこんな奴と付き合ってたんだろう。
呆れて言葉も出なくて俯いていると
瑠衣が私の前に立ちはだかった。
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