君の生き血を僕に吸わせて?

「確かに、ヘタですね」

「だろー!ほらー、言っ…」

「でも彼女には僕がじっくり…
教えこみますので、ご心配なく」

「……んっ」

不意打ちだ。

こんな所で、再び瑠衣にキスをされた。

……深い方。

ギャル女と壮馬が呆然としているのが
見なくても分かった。

「彼女はもう、僕のものなので」

瑠衣が言い残すように一言そう言って、
私達は空き教室を後にした。
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