君の生き血を僕に吸わせて?
お別れ
˙˚ 𓆩 ✞ 𓆪 ˚˙
その晩。
もう当たり前のように瑠衣はうちにいて。
もう当たり前のように私の首筋に噛み付いた。
けど……、
「だいぶ、まずくなっちゃったね」
「え?」
口元についた血を拭いながら
瑠衣が困ったように笑った。
私の血が……まずい?
「失恋したてだったから最初は
うまかったんだけど、
もう”したて”じゃないもんねぇ」