彼氏の隠し事を知った時、助けてくれたのは私の事が嫌いなはずのクラスメイトでした。
私の方だったんだね
隣町のお祭りは私の住んでいるところより、規模が大きい。
でも、距離が少し遠いからわざわざここまで来る人が少ないのだ。
それに、これだけ人がいれば知り合いに会うことなんてないよね?
「らっしゃっせー。唐揚げいかがっすかー?」
「フライドポテト、焼きたてあるよー!」
出店の店員さんの少しやる気のない声を聞きながら私は足を進めた。
わたがしは絶対欲しいでしょ。あといちご飴も。唐揚げはどうしようかなぁ。
なんて、1人でも結構楽しめるなって思っていたとき、ふいに女の人の声が耳に響いてきた。