彼氏の隠し事を知った時、助けてくれたのは私の事が嫌いなはずのクラスメイトでした。

ー次の日ー

放課後、俺は学級委員として担任に雑用を押し付けられた。


『片木、今時間あるか ? あるなら、これ理科準備室に運んでおいてくれないか?』


『あの、俺まだ空いてるって言ってませんよ? まぁ、何もないので行きますけど。』


王子の仮面を被って答える。


敵を作りにくいから、と自分でこれを決めたけど、どっちにしろめんどくさい事に変わりはなかった。


担任に渡されたのは、クラス分のノートだった。


担任いわく、『理科準備室の方が集中して採点しやすい』そうだ。


なら、自分で運べよとは思ったが、口に出さないことを決めた。
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