彼氏の隠し事を知った時、助けてくれたのは私の事が嫌いなはずのクラスメイトでした。

それを見て、私まで顔が赤くなってしまう。


「あー、そういうことだからさ、笹城 愛奈さん、俺と付き合ってくれませんか?」


少しだけ改まった口調。


でも、私は

「ごめんなさい。付き合ってる人がいるので…」


中途半端なことはしたくない。

OKしちゃったら来人と同じことになるし。


「はぁ、まだ別れるつもりないってこと? 別に笹城がいいならいいけど、俺はおすすめしないからな。」


「いや、えっとそうじゃなくて、別れようとは思うけど、すぐに他の人と付き合うのは違うかなって。それに、今は誰かと付き合うって考えたくないの。」


何を言いたいのか分からなくなってくる。

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