遠き日の忘れ物「思い出の家族たちへ」
端書
『人間革命』という小説が有る。
創価学会の池田大作名誉会長が恩師である第二代会長 戸田城聖先生を一人の人間として克明に描き出した人間小説である。
『新 人間革命』へ続くこの長編小説を読み進めてきた一人として、(いつかこのような小説を書きたい。)と願っていた。
2016年2月ごろ、ふとしたことがきっかけとなって、このタイトルで自分の物語を書き始めてから6年余り。
中には思い出したくない記憶も有るし、忘れたい人だってたくさん居る。 でもその全てを敢えて書き残したいと決意した。
学生時代、それはぼくにとって良くない思い出が多すぎる時期であった。 陰に陽に虐めもたくさん受けてきた。
しかし、それは今から考えれば生きていく上で自身を鍛えてくれていたことに改めて気付かされるのである。
その時は悔しかったかもしれない。 情けなかったかもしれない。
でも50を過ぎた今、それなりにここまで踏ん張って生きてこれたことを思うと感謝する以外には無いのである。
確かにこの場でその人たちに会えば恨みを口にし、仕返しを考えたかもしれない。
性被害まで受けてきたのだからもしかしたら殺したいと思うかもしれない。 でもそんなことをしてどうなるのだろう?
やられたからと言ってやり返せば未来世でまた同じことを繰り返されるのである。
それよりは一人の人間として自分を磨き上げたほうが何ぼもいいかもしれない。
自分の真実を書き残すことは架空の人物を描き上げることよりも何十倍も難しいことだ。
書きたくないような話だって有るし、何処までが真実なのか自分で自分に問いたくなるようなことだって有る。
でも書くと決めた以上は書き上げたい。 そう覚悟を決めて書いてきた小説である。
ぼくらはこの世で初めて偶然に出会ったわけではない。 過去の世界で互いに因を作って、この世界に縁を結んで生まれてきたのである。
偶然の出会いが有るのならぼくらは出会わなかった。 そんな家族に捧げる思いで書き上げた小説である。
それぞれに悩みも有ったろうし、問題も抱えていただろう。
次の世でもしも出あうことが有れば、その時は今よりも幸せになっていてもらいたい。
青年時代、ぼくは母からも離れて一人で生きてきた。
冒険の無い人生などつまらない。 青年は好んで冒険をするものだ。
その中で自分を見詰めることが出来る。 安全地帯の中だけで安穏な生き方をするのは青年ではないとぼくは思う。
もしも続くのであれば第二弾も書きたいと思っている。
さあ、これから長い旅を始めよう。
創価学会の池田大作名誉会長が恩師である第二代会長 戸田城聖先生を一人の人間として克明に描き出した人間小説である。
『新 人間革命』へ続くこの長編小説を読み進めてきた一人として、(いつかこのような小説を書きたい。)と願っていた。
2016年2月ごろ、ふとしたことがきっかけとなって、このタイトルで自分の物語を書き始めてから6年余り。
中には思い出したくない記憶も有るし、忘れたい人だってたくさん居る。 でもその全てを敢えて書き残したいと決意した。
学生時代、それはぼくにとって良くない思い出が多すぎる時期であった。 陰に陽に虐めもたくさん受けてきた。
しかし、それは今から考えれば生きていく上で自身を鍛えてくれていたことに改めて気付かされるのである。
その時は悔しかったかもしれない。 情けなかったかもしれない。
でも50を過ぎた今、それなりにここまで踏ん張って生きてこれたことを思うと感謝する以外には無いのである。
確かにこの場でその人たちに会えば恨みを口にし、仕返しを考えたかもしれない。
性被害まで受けてきたのだからもしかしたら殺したいと思うかもしれない。 でもそんなことをしてどうなるのだろう?
やられたからと言ってやり返せば未来世でまた同じことを繰り返されるのである。
それよりは一人の人間として自分を磨き上げたほうが何ぼもいいかもしれない。
自分の真実を書き残すことは架空の人物を描き上げることよりも何十倍も難しいことだ。
書きたくないような話だって有るし、何処までが真実なのか自分で自分に問いたくなるようなことだって有る。
でも書くと決めた以上は書き上げたい。 そう覚悟を決めて書いてきた小説である。
ぼくらはこの世で初めて偶然に出会ったわけではない。 過去の世界で互いに因を作って、この世界に縁を結んで生まれてきたのである。
偶然の出会いが有るのならぼくらは出会わなかった。 そんな家族に捧げる思いで書き上げた小説である。
それぞれに悩みも有ったろうし、問題も抱えていただろう。
次の世でもしも出あうことが有れば、その時は今よりも幸せになっていてもらいたい。
青年時代、ぼくは母からも離れて一人で生きてきた。
冒険の無い人生などつまらない。 青年は好んで冒険をするものだ。
その中で自分を見詰めることが出来る。 安全地帯の中だけで安穏な生き方をするのは青年ではないとぼくは思う。
もしも続くのであれば第二弾も書きたいと思っている。
さあ、これから長い旅を始めよう。
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