俺の運命の人
『準備したか?もう行くよ〜』

久々見た姉は相変わらずヅカヅカと俺の部屋に入って来てタバコを片手に話しかけて来た。

『お前さぁ〜この前ショートメールとか言ってたけどまた女?まだ香織と付き合ってたんじゃなかったのか?』

香織とは俺の今の彼女。姉は香織がぶりっ子だからとてもとても嫌っていた。

『お前には関係ないし香織とはもう別れる予定だから。お前こそまだあの変な男ん家にいるんか?』

『カワイイ姉の為に奴とは別れてくれ!変な男ぢゃないから!!私がどこにいようとそれこそ関係ないだろーが!』

『ですね〜もう待ってんだろ?いくぞ!』

姉と話していても勝ち目がないし落ちもないから楽しくない。
俺はそれより早く用事を済ませて奈々に逢いたかった。

それといつもは連絡取っている女の話しを姉にするのだか奈々の事はものに出来るか不安だから偉そうに姉に自慢出来なかった。

あと俺が女に片思い中など絶対ばれたくなかったからかな。
< 14 / 57 >

この作品をシェア

pagetop