俺の運命の人
『ぢゃ近くの俺がよく行くめちゃめちゃ旨い焼肉屋に連れてってやる!』

『やったぁ!行こう行こう』


奈々はバックを持った。
俺も財布を確認してタクシーを呼んだ。

『剛君と奈々の携帯そーいえばオロソイだよ〜』

奈々が自分の携帯を持って俺の隣にきた。

『本当だな!色も一緒やんか〜』
俺もちょっと興奮した。
他の寄ってくる女が俺の携帯の機種や色をまねしてかったりたまたま偶然でも
『うざいな…』

としか思わなかったが、やっぱり奈々は俺の中で他の女と違った。

『剛君とオロソイだから携帯大事にしよー』
奈々が隣で笑っている。

『俺もー!絶対落とさないし!(笑)』

『うん(笑)』


奈々に近づけた気がした。
『剛君は彼女いるの?』
『いないよ!奈々は?』

香織の事は彼女だといいたくなかった。
もう俺の中で終わっていたから。香織に今日にでも別れをつげにいこうと決めた。
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