同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「遊び人のくせに、紅羽は相変わらず朝陽うみにこだわるな」

「だって、うみちゃんはオレの運命の相手だからね」

「紅羽さん、運命だなんて大げさすぎですよ…!ただ人工呼吸をしただけです!」


わたしじゃなくて、うみちゃんだけど。


「それでも、運命って言ったら運命だよ」

「言うのは勝手だが、お前はすでに振られてるんだろう?それにこんな場面を見られたら、婚約者のあいつが黙ってないぞ」

「…たしかに。藍って、怒らせたらめちゃくちゃこわいしな〜…」


なにかを想像してか、震え上がる紅羽さん。

わたしはそれを見てクスクスと笑う。


この数ヶ月で、四天王のみんなとはすっかり仲よくなった。

雪夜さんは毒舌だけど根はやさしいし、紅羽さんはやたらとスキンシップが多いけど、わたしとの距離をわきまえているような気はする。
< 177 / 381 >

この作品をシェア

pagetop