同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
四天王で一番喧嘩が強いの…!?


「青龍、白虎、朱雀、玄武って全国の中でもトップクラスの暴走族なんだよね?…てことは、藍が雪夜さんたちよりも強いのなら、藍が全暴走族の中で一番喧嘩が強いってことですか…!?」

「まあ、簡単に言えばね」

「だが、東郷をも抑える真のトップと言うのなら“あの男”だろう」

「…あの男?」


雪夜さんの言葉に、わたしは首をかしげる。


「『紫龍(しりゅう)』という闇の暴走族をまとめる総長、一冴(いっさ)だ」

「紫龍…?なんか、青龍と名前が似てますね」

「ああ。紫龍は、青龍にいたメンバーでつくられた暴走族だからな」


なにやら、わたしが思っているよりも複雑な背景があるようだ。


それは、まだ藍が青龍の総長になる前の出来事――。

今から5年ほど前、青龍内で仲間同士の争いが勃発し、総長派と副総長派の派閥ができた。
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