同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「うるさい。少し黙ってろ」


上からわたしに言葉を浴びせると、またわたしの唇を奪った。

何度も何度も、息をする暇も与えてくれない。


噛みつくようにキスをするケダモノみたいな藍は…初めて見る。


「…も、もうやめて…藍っ……」

「やめない」


わたしを見つめる熱を帯びた藍の瞳。

その瞳が横に移動する。


藍が目を向ける先にいるのは、固唾を呑む琥珀くん。


それでわかった。

藍は、琥珀くんに見せつけるようにキスしているのだと。


ちゃんと見てるか?

こいつがだれのものかって、その目に焼き付けておくんだな。


まるでそう言っているかのように、琥珀くんの目の前で執拗にわたしの唇をむさぼる。


本当は、こんなの…恥ずかしいのに。

頭がクラクラして、体がゾクゾクと痺れて、なぜか…拒めない。
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