同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「とにかく、これからどんな事情があっても琥珀とは2人きりで会うな」

「だれとどこで会おうと、そんなのわたしの勝手じゃない」

「お前と琥珀が仲よくしてるところ見たら、無性に腹が立つんだよ」

「…なにそれ、意味わかんない」


わたしはブツブツと小言を言う。

すると、ソファから立ち上がった藍が、ベッドに腰掛けるわたしにグイッと顔を近づける。


「これ以上まだなにか言うなら、その口塞ぐぞ」


伏し目がちな藍の瞳が捉えるのは、わたしの唇。


藍にはそんなつもりないとわかっていても、わたしはとっさに両手で口を塞いだ。


さっき藍にキスされたとき――。

一瞬、他のことが考えられないくらい頭の中が藍でいっぱいになった。


悔しいけど、またあんなふうにされたら、自分自身でも今度はどうなってしまうかわからない。
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