同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
藍だけでなく、わたしが他の四天王とも親しいというのは学校中に周知されていて、ファンクラブから追われることはなくなった。

周りは、すっかりわたしが藍の婚約者であると信じ込んでいる。


それでも藍の人気が衰えることはなく、藍が学校に行けば、その周りには女の子たちが集まった。


「夏休みの間、藍くんに会えなくて寂しかった〜」

「藍くんは夏休み、なにして過ごしてたの?」


わたしの後ろのほうの藍の席からそんな声が聞こえてきて、なぜかチラチラと見てしまう。


女嫌いの藍だから、話しかけられても答えるような素振りはない。


でも…どうしても気になる。


「あっ。藍くん、肩に糸くずがついてる〜」

「汗かいてるの?あたしが拭いてあげるね♪」


藍の肩に触れたり、ハンカチで藍の額を拭う女の子たち。
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