同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「いるかいないかだったら、1人でも多いほうが――」

「…そういう意味じゃねぇよ。なにもわかってねぇなら黙ってろ」


鋭い瞳で藍に睨まれ、わたしは口ごもってしまう。

これまでなにかと口喧嘩はしてきたけど、怒鳴られたことは今までなかった。


「ご…ごめん。わたし、軽はずみなこと言っちゃって…」

「もういいよ。お前には関係ねぇことだから」


――『関係ない』。


たしかに、わたしは青龍の戦力にはならないかもしれない。

けど、こんなに近くで藍を見ているというのに…関係ないことないよ。


「わかったなら、さっさと寝ろ」


藍はわたしを部屋に連れていくと、そう言い放って荒々しくドアを閉めた。


…怒らせてしまった。

なにか藍の力になりたいと思って言った言葉のはずが。


わたしは、藍の婚約者のフリとしてここにいるけれど――。
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