同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
わたしの存在価値って、本当にそれだけなの…?


翌朝。

わたしはいつもどおり学校へ行く身支度を整えるけど、藍は部屋から出てこなかった。


怒らせてしまったことをちゃんと謝りたい。

そう思って、藍の部屋のドアの前に立ったけれど――。


『もういいよ。お前には関係ねぇことだから』


あのときの藍の言葉と表情を思い出したら、その場で固まってしまいノックすることができなかった。


憂鬱な気持ちのまま学校へ。

藍のことがずっと気になって、授業なんて頭に入ってこない。


結局その日、藍は学校にはこなかった。


いつもなら授業が終われば寮に帰っているけれど、今日はなかなか帰れないでいた。


部屋で藍と鉢合わせしたらどうしよう。

顔を見て素直に謝れるかな。

謝っても、藍からなにも返事が返ってこなかったら…?
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