同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「そうだよ。小学生の頃からずっとずっと好きだった」


…そんな、まさか。


わたしと琥珀くんは、小学生のときのただの知り合い。

琥珀くんの『好き』という感情も、いじめられているところを助けられたからという厚意を恋愛の『好き』と勘違いしているだけではないだろうか。


だって、琥珀くんは大病院の院長の息子で御曹司。

かつ、玄武を束ねる総長で四天王の1人。


わたしとは身分もなにもかもが違う。


「でもわたしにとって琥珀くんは、かわいい弟みたいな存在で…」

「そらちゃん。ぼくだって、これでも一応男なんだけど。そらちゃんに守られていた弟みたいなぼくじゃもうないよ」


…たしかに、“弟”はこんなことしない。

それに…、わたしも告白されてこんなにドキドキなんてしないはず。


「これは、冗談でもなんでもないから。この前のぼくの部屋でのことだって、あれがぼくの本当の気持ち」
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