同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
――この前のこと。


『藍くんのことはやめて、ぼくのところへきてよ』


琥珀くんの部屋へ行って、帰りに迫られたときだ。


「あのときは藍くんの邪魔が入ったけど、それがなかったらあのままそらちゃんをぼくのものにしようと思ってた」

「どうして、そんなこと――」


わたしがそうつぶやくと、琥珀くんはゆっくりと体を離しわたしの正面に立った。


「だって、ぼくならそらちゃんを泣かせたりしない。藍くんよりも大切にする自信があるから」


真剣なまなざしでわたしを捉える琥珀くん。

そんなふうに見つめられたら、視線を逸らすことができない…。


「弱みを握られてるからって、そらちゃんだって好きでもない藍くんといっしょになんていたくないでしょ?そらちゃんのことは、ぼくが全力で守ってみせる」


琥珀くんは、ふわりとわたしの頬に手を添える。
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