同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
四天王の1人である琥珀くんなら、付き合いたいと思う女の子はたくさんいることだろう。


それなのに、小学生のときからずっとわたしのことを想ってくれていて、わたしに振られても落ち込むことなく好きのままでいてくれる。


「琥珀くんって強いんだね」

「当たり前だよ。これでも玄武の総長だからね」


自慢げに力こぶを作る琥珀くんを見て、わたしはクスッと笑った。

力もそうだけど、琥珀くんはすっかりハートも強くなっていた。


「じゃあ、そろそろわたしは戻るね」


気持ちを切り替えることができた。

そして、改めて気づかされた。


わたしには、帰るべき場所があるということを。


わたしは琥珀くんに手を振ると、屋上のドアへと向かった。


「それじゃあ、また」


そうして琥珀くんをその場に残して、わたしは藍の部屋がある寮へと戻った。
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