同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
なんだ…、藍いたんだ。


だけど、…おかしい。

どうして、ソファじゃなくて床で寝てるの?


「藍?そこでなにしてるの?」


そう言いながら、ゆっくりと藍に歩み寄ると――。

そこには、うつ伏せで倒れる藍がいた…!


「…藍っ!!」


わたしはすぐさま藍に駆け寄り、体を抱き起こす。


かすかに聞こえる弱々しい息づかい。

それに、体全体が熱い。


「すごい熱…」


こんなに弱りきった藍は初めて見る。


「藍!しっかりして…!」


わたしが叫ぶと、少しだけ藍のまぶたが開いた。


「俺…、なんでこんなところに……」

「倒れてたんだよ…!今から部屋に運ぶけど、…立てる?」

「…それくらい自分ででき――」


と言って、膝に手をついて立ち上がろうとした藍だけど、すぐにバランスを崩して倒れそうになる。
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