同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
「無理しないで…。わたしの肩につかまって」


おぼつかない足取りの藍を部屋へ連れていき、なんとかベッドに横にすることができた。


朝は部屋から出てこなかったし、学校にもこなかった。

てっきりわたしと顔を合わせたくないだけかと思っていたけど、倒れるくらいに体調が悪かったなんて…。


きっと、昨日雨に濡れて帰ってきたせいだ。


「藍はここで寝てて。冷やすものとか持ってくるから!」


とりあえず、冷たい水で絞ったタオルを藍の額に乗せておく。


この部屋に熱が出たときのための冷却シートなんてないだろうし、喉越しや消化にいい食べ物も必要になる。

そんなにすぐには治らないだろうから、買いに行かなくちゃいけない。


「藍、ちょっと買い物に行ってくるから待ってて」


聞こえているかわからない藍にそう告げると、わたしは部屋を出た。
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