同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
ん…?

この声は――。


はっとして目を覚まし、そして飛び起きた。


あれだけ付きっきりで看病していたというのに、どうやらわたしは眠ってしまっていたようだった。

しかも、藍のベッドをまくらにして。


「わたし…、いつの間にっ…」


1人で嘆いていると、わたしの頬を人差し指でグリグリと押された。

驚いて目を向けると――。


「お〜いっ。いつまで寝てんだよ」


そこには、笑ってわたしを見下ろす藍がいた。


「ら…藍!…大丈夫なの!?体調は!?」

「もう平気だよ。ずいぶん体が楽になった」


顔色もよさそうだし、昨日のぐったりした様子とはまったく違う。


しかし、熱を測ったらまだ38度近くもあった。


「なにが平気なのっ。こんなに熱があるのに…!」

「大丈夫だって。平熱より1度くらい高いだけなんだから」
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