同居中の総長さま×４が距離感バグってます！

そう思っていると――。


「わかってるよ、お前が言いたいことは。反応がおもしろいから、からかってみただけ」

「か…、からかってたの!?」


…なにそれっ。

わたしは必死に藍に伝えようとしていたというのに、そんなわたしを見てクスクスと笑う藍。


でも、笑われているのに…なぜかいやじゃなかった。

藍の笑顔を見れて、ほっとしている自分がいる。


「それじゃあわたしは、なにか作ってこようかな。おかゆでいい？」

「ああ、任せる」


高熱を出した翌日だからまだ食欲もないだろうと少なめでおかゆを作ったら、藍はペロリと平らげておかわりまで要求してきた。

おかげで体力がついたのか、その次の日には平熱まで下がりいつもの藍に戻っていた。


「治るの早すぎでしょ。こんなことなら、心配して損した」