同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
洗面所で歯磨きをしていると藍もやってきたから、鏡越しに藍に目を向ける。


「俺をだれだと思ってんだよ。四天王の1人の青龍総長だぞ?そもそもの体のつくりが違うんだよ」


わたしを押しのけて、自分の歯ブラシを手に取る藍。


「はいはい。それはよかったですね」


歯磨きを終え口をゆすぎ、朝ごはんを作りにキッチンへ向かおうとしたとき――。


「冗談だよ」


歯磨き粉を歯ブラシにつける藍に呼び止められた。


「え?冗談って?」

「俺1人だけなら今もきっと寝込んでた。こんなに早く回復したのは、お前が付きっきりで看病してくれたおかげだよ」

「…藍」


藍はくしゃっとわたしの髪をなでる。


「ありがとう、そら」


その瞬間、わたしは不覚にも藍にときめいてしまった。

わたしの胸にドキッと甘い疼きが起こる。
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