同居中の総長さま×4が距離感バグってます!
一瞬、聞き流しそうになったから驚いた。


…待って。

なにかの聞き間違い…?


だって、…藍が。

無愛想で女嫌いの、あの藍がっ…。


わたしの料理を褒めてくれた…!?


「そういうことだから、よろしく」


藍はわたしの背中を軽く押して、リビングへと向かわせた。


ぽかんとしたままキッチンへやってきて、おもむろに食パンを2枚、冷蔵庫から卵を2個取り出す。


『ちなみに、今日から俺の分も頼んだ』

『おかゆ、うまかったからな。もっとそらの手料理食べたい』


さっきの藍の言葉を思い出して、わたしは口に手をあててしゃがみ込んだ。


…やばい、どうしよう。


うれしすぎて、思わず叫びそうになってしまった。


今まで、食事は外で済ませていた藍。

だけど、今日からはいっしょに食べることに。
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