同居中の総長さま×４が距離感バグってます！

藍が登校してくれたおかげでその日は青龍組から追われることはなく、なんとか麗帝２日目を終えた。


そして、次の日。

また朝からなにかあったらいやだから、藍には昨日のうちに遅刻しないようにお願いしておいた。


ようやく穏やかな麗帝ライフを過ごせそうな気がする。

と思っていたら――。


「朝陽うみ」


麗帝の校舎に入ってすぐに呼び止められる。


見ると、そこにいたのは雪夜さん。

と、後ろにぞろぞろといるのはおそらく白虎の人たちだ。


「あっ！おはようございます、雪夜さん」


わたしは雪夜さんに頭を下げた。

しかし、雪夜さんからのあいさつは返ってこない。


そのことに関してはとくに気にはしなかったけど、なぜか雪夜さんは眉間にシワを寄せている。

だれがどう見ても、怒っているということがわかる。