Galaxyな彼は、【完】



「は?……男入れるなんてあぶねーじゃん。」


「彗だって、来てるじゃん」


「俺は、特別なんじゃないの?」


って切ない顔をするの。



…特別って言葉に深い意味なんてないくせに。


私の特別と彗の特別は意味が違う。



「…とにかく!受験終わるまでは暁月さんが来てるかもしれないから気をつけて。バレたら困るでしょ」



そう言って釘を刺すけど、不服そうな顔のまま。



「海ちゃん見つかったー?」




光の部屋から叫んでいる暁月さんの声。



「あ、まだ探してます!」



咄嗟に返事をして、


「閉めるよ。」



窓に手をかけると、



「待って、」



素早く腕を掴まれた。



「なにっ?」



急がないと、暁月さんが来ちゃうっ。


変装も何もしてない状態の彗を見られたら確実にバレるのに。
< 103 / 210 >

この作品をシェア

pagetop