Galaxyな彼は、【完】
「は?……男入れるなんてあぶねーじゃん。」
「彗だって、来てるじゃん」
「俺は、特別なんじゃないの?」
って切ない顔をするの。
…特別って言葉に深い意味なんてないくせに。
私の特別と彗の特別は意味が違う。
「…とにかく!受験終わるまでは暁月さんが来てるかもしれないから気をつけて。バレたら困るでしょ」
そう言って釘を刺すけど、不服そうな顔のまま。
「海ちゃん見つかったー?」
光の部屋から叫んでいる暁月さんの声。
「あ、まだ探してます!」
咄嗟に返事をして、
「閉めるよ。」
窓に手をかけると、
「待って、」
素早く腕を掴まれた。
「なにっ?」
急がないと、暁月さんが来ちゃうっ。
変装も何もしてない状態の彗を見られたら確実にバレるのに。