Galaxyな彼は、【完】


光がそっと私のそばに来て、小声で、



「彗兄帰って来てたんだ…」


って呟くから、


「そうなの、実はさっきも暁月さんいるときに窓開けられそうになって」


さっきのことを話すと、



「…やべえじゃん。」



って苦笑いしてる。



「暁月さん、電車の時間大丈夫すか?」



車を見入る暁月さんに、光が肩を叩いてそういうと暁月さんは腕時計を確認して顔色を変えた。



「わ、本当だ!じゃ、見せてもらってありがとうございました。」



そう言ってベランダにいる彗に対して、お辞儀をして駅の方へかけて行った。



本日2回目の光ナイス!



暁月さんの姿が見えなくなって、



「はあ、びっくりしたぁ」


「ったく、何考えてんだよ彗兄は…」



ってきょうだい揃ってぐったりしてしまう。


見上げれば彗はもうベランダからいなくなっていた。


本当にいつも大胆なことするだから。
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