Galaxyな彼は、【完】
「お疲れ様でした〜」
3時、急遽変わったバイトが終わりまだ真っ暗な外に出る。
真夜中ってこんなに寒いんだ。
でも初の深夜帯、意外と楽しかったかも。
「あれって…」
帰ろうとすると路肩に停まる見覚えのある車。
「海」
マスクにメガネ、変装姿で車から登場した彗。
「彗…!」
「迎えに来た。」
丁度さっき仕事終わったし、って。
「なんで…」
「夜中の3時なんて、女の子1人は危ないだろ?」
どうやら心配して迎えに来てくれたらしく、胸がきゅんと鳴る。
緩む顔を隠しながら、彗の車に乗り込む。
コンビニから家は車だとすぐ着いてしまう距離だから勿体なく感じる。
「いやー、今日はびっくりした」
「ごめんごめん、絶対にバレないと思ってたの。」
「いや、バレるに決まってんだろ〜!」
俺の目をなんだと思ってんだ、って。
…この間の変な彗はなんだったのかと聞きたくなるほど、いつも通り。