Galaxyな彼は、【完】
連絡はすぐ来て、2日後のお昼からセリフを覚えるのを手伝うことになった。
私は大学終わりにそのまま彗の家へ向かって合鍵で先に入って、彗を待ってることになった。
殺風景な部屋の中、ぽつり1人座って待っていると、
「ごめん!撮影が押してて」
急いだ様子で、玄関を開けて入ってくる彗。
「ううん、そんなに急がなくていいよ」
「さんきゅ」
「…このあとも仕事なの?」
「うん、事務所戻って振り付け考えないと」
そう言いながら荷物を置いて、台本を取り出す。
小さい頃からダンスをしてる彗は最近、Stellaの曲の振り付けを担当するときもあるみたい。
本当に大変だな。
「じゃあさっそく、お願いします」
13ページのところから、って言って台本を渡される。