Galaxyな彼は、【完】
「俺に言ってないこと全部教えて。」
嘘をつくことは許されない瞳。
「…高校の時、ずっと沙輝にいじめられてて、この間久しぶりに会った」
「それで?」
じりじり詰められる距離。
「…酷い言葉かけられた。」
あの日と同じように詰められた先、背中にはまた冷たい壁の感触。
逸らしても逸らしても、追いかけて合わせられる視線
「…なんで、いじめられてるって言わなかったわけ?」
悲しそうに、そう問いかけてくる。
顔の隣に両手をついて、近づいてくるその端正な顔。
「っ、…言えないよ、離れていっちゃいそうで」
離れられたら、私が耐えられないもん。
現にこの沈黙の期間だって、地獄みたいだった。
「なわけねぇじゃん」
って呆れた声が聞こえてくる。