Galaxyな彼は、【完】
「頑張ってる彗に余計な心配させたくなったんだもん」
「はあ…俺ってなんで海の負担にしかなれないわけ?」
もう嫌になる、ってその誰が見ても綺麗っていう顔を苦しそうに歪ませる。
「へ?」
「だって、そうだろ。家のことだって、光のことだってある海に、俺は大学のこと押し付けて。」
悩ましげに目を細めて、
「…俺、海の役に立ったことなんてない。」
そんな絶望みたいな言葉をはく。
「それはっ、違うっ。私が応援したいから、支えたいからで、負担なんて思ったこと一度もない。」
確かに応援したい気持ちと、これ以上キラキラな世界へ行ってしまうのか嫌な気持ちが矛盾してるけど。
支えることが私の生きがいなんだって。
ちょっと大袈裟かもしれないけど、嘘じゃない。
「怒ってごめん…でも海が俺の知らないところで、辛い思いしてるのは耐えられねぇ」
今にも泣き出しそうなほど、ひどく揺らぐ瞳。