Galaxyな彼は、【完】
- 12.体調管理も仕事のうち -
「さむっ」
バイトが終わり家まで歩いていると、夜風が通り抜ける。
身を縮めて、両腕をさする。服装間違えたかなあ。
この間まで夏だったのに、夜はだいぶ肌寒くなって来たなぁ。
今日は大学から直接バイト先に来たから、歩きなんだよね…
するとプッという軽いクラクションが聞こえて、
車道を通りかかった白い高級車を見ると、ちょうど私の隣でハザードをたいて止まった。
すると運転席の窓が開いて、
「海ちゃん」
マスクに帽子をかぶっている男の人が顔を出して来たんだけど、
…彗、ではないし…
「…あ!銀さん!!」
そういうと、嬉しそうに正解と微笑んだ。
夜でも眩しい…オーラが違うよ。
「俺もいるよー!」
銀さんの奥、助手席から顔を覗かせたのは相変わらず元気な、恒さん。