Galaxyな彼は、【完】


彗の家で、おろしてもらって、2人で部屋に入る。



「彗、まずは熱測ろう?」



さっき触ったときもかなり熱かったもん。



そういえばおばさんが、彗が一人暮らしするときに薬とか体温計とか救急箱に一通り入れたって言ってたような。


玄関を入ってすぐの棚を漁って見てみる。



「海、」



「ん?…っ、」


彗の呼ぶ声が聞こえて、振り返ると、思ったよりも近くいた彗の腕が伸びてきて、私の背中に回る。



感じる熱い体温。



…また抱きしめられてるっ?


ああ、もう…



「っ、す、…い?」




「充電させて」



私の肩に、顔を乗せてそう呟く。

鼻を掠める香りにくらくらする。



「じゅ、う…でん?」



「ん、海に会えなかったから熱出た」


甘く熱っぽい声。


きゅんと胸がなる。



「…なに、それ」


また意味のわからないことを…

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